アニメ業界・冬の時代
何かのデータに基づいての意見でもなく、業界にいる“体感”としてのタダの感想文にすぎないのだけれど(何とも歯切れの悪い言い回しだが)、アニメ業界は遂に冬の時代に突入したんじゃないかと思う。
私事だが自分のいる会社も仕事が減り、周りの制作会社でも良い話を聞かない。そもそも“良い話”なぞないのだが、今までの悪い噂(あのスタッフが駄目だとか)とはまた異なった話(某制作会社が給料未払い状態になっているなど)が聞こえるようになってきた。
昨年後半から雲行きが怪しくなり今年も新番は少ない。
毎年何故だか制作本数は右肩上がりのアニメ業界で、「いつかは減る。」とずっと言われながらもなんだかんだで増えていた状況が遂に壊れた、という訳だ。
この状況下で仕事が減っていない(寧ろ増えている)制作会社は、上にメーカーサイドが付いている会社が殆どである。
サ○ラ○ズさんならバンダイ、東○ム○ビー(ト○ス)さんならサミー、A○ピ○チ○ーズさんならアニプレックス、アー○ラ○ドさんならマーベラス、などなど。
末端の現場スタッフからすれば、本数が増えようと減ろうと関係ないし、寧ろ暇になってくれた方が良いもんだが、いざそうなると寂しいものである。
ネガティブ・キャンペーンをしても意味がないのだけれど、良い意味で捉えれば“淘汰される時期”に突入されたのだろう。
制作本数が減った事だけでなく、作画のクオリティも求められ、総作監制を敷く事がここ数年で確実に増えた。それでフィルム全体のクオリティは確かに上がる。が、制作工程が一つ増えた事でスケジュールは壊れやすくなり、フリーの自宅作業しているアニメーターさんたちにしてみればLOの戻りが遅くなることで(果てはLOが戻るのに一ヶ月待ちなど)、その一話分の仕事が長期間化し、戻りが読めないので他の仕事も取りづらいと、食いっぱぐれる事も多くなったんではないかと思う。
求められる高いクオリティは現場の崩壊と紙一重ではあるのだけれど、かと言ってそうした時流が良い場所(会社)・良い人材まで淘汰しなければ良いものだ。

